※この記事は公開後、2026年9月に最新ルールを確認のうえ大幅に加筆・修正しました。
「飛行機にモバイルバッテリーは持ち込める?」
「20,000mAhや30,000mAhでも大丈夫?」
「スーツケースに入れて預けてもいい?」
海外旅行や出張で飛行機を利用するとき、モバイルバッテリーの扱いに迷う方も多いでござろう。
結論からいうと、モバイルバッテリーは条件を満たせば飛行機へ持ち込めますが、預け入れ荷物には入れられません。
さらに日本では2026年4月24日からルールが変更され、
- モバイルバッテリーは1人2個まで
- 1個あたり160Wh以下
- 預け入れ荷物には入れられない
- 機内でモバイルバッテリー自体を充電しない
- 機内でモバイルバッテリーからスマホなどへ充電しない
という扱いになりました。国土交通省がICAOの国際基準改訂を受けて導入したものです。
この記事では、飛行機に持ち込めるモバイルバッテリーの容量・個数、mAhからWhへの計算方法、預け荷物に入れられない理由、ANA・JAL利用時の注意点まで解説するでござる。
目次でござる
- 1 飛行機にモバイルバッテリーは持ち込める?
- 2 2026年4月24日からモバイルバッテリーのルールが変更
- 3 モバイルバッテリーは預け荷物に入れられない
- 4 100Wh・160Whは何mAh?計算方法を解説
- 5 容量の目安を一覧で確認
- 6 ANAのモバイルバッテリールール
- 7 JALのモバイルバッテリールール
- 8 2027年から100Wh以下に変わる可能性もある
- 9 海外旅行では利用する航空会社のルールも確認する
- 10 機内へ持ち込むときはショート対策をする
- 11 膨張・破損したモバイルバッテリーは持って行かない
- 12 モバイルバッテリーを飛行機へ持ち込む前のチェックリスト
- 13 モバイルバッテリーの機内持ち込みに関するよくある質問
- 14 まとめ|2026年はモバイルバッテリーの新ルールに注意
飛行機にモバイルバッテリーは持ち込める?
はい。
2026年9月現在、日本では160Wh以下のモバイルバッテリーを1人2個まで機内へ持ち込めます。
一方で、モバイルバッテリーをスーツケースなどの預け入れ荷物に入れることは禁止されています。
まずは次の表で覚えておくと分かりやすいでござる。
| 項目 | 2026年9月現在のルール |
|---|---|
| 機内持ち込み | 可能 |
| 個数 | 1人2個まで |
| 容量 | 1個160Wh以下 |
| 預け入れ | 不可 |
| 機内でモバイルバッテリーを充電 | 不可 |
| モバイルバッテリーからスマホ等を充電 | 機内では不可 |
※日本国内の2026年4月24日以降のルール。航空会社や海外の規定でさらに厳しい条件が設定される場合があります。
2026年4月24日からモバイルバッテリーのルールが変更
今回の記事で一番重要なのがここです。
国土交通省は2026年4月24日から、航空機内でのモバイルバッテリーの取り扱いについて新しいルールを適用しました。背景には、航空機内でリチウム電池の発煙・発火事例が世界的に増えていることがあります。
モバイルバッテリーは1人2個まで
以前の記事や古いWeb情報では、
100Wh以下なら多数持ち込める
といった説明を見かけることがあります。
しかし、モバイルバッテリーについては2026年4月24日以降、1人2個までです。
出張なら、
スマホ用に1個
パソコン・タブレット用に1個
といった持ち方なら2個以内に収まります。
1個あたり160Wh以下
機内へ持ち込めるモバイルバッテリーは、1個あたり160Wh以下です。
容量を見るときは「mAh」だけでなく、製品本体に記載されているWh(ワット時定格量)を確認するのが確実でござる。
機内でモバイルバッテリー自体を充電できない
座席にUSBポートやコンセントがあっても、
座席電源 → モバイルバッテリー
という充電はしないこととされています。
搭乗前にモバイルバッテリーを充電しておきましょう。
機内でスマホなどへの給電もできない
さらに2026年4月24日以降は、
モバイルバッテリー → スマートフォン
モバイルバッテリー → タブレット
といった機内での給電もしないことが新ルールになっています。
「モバイルバッテリーは持ち込めるけど、機内で充電に使うものではない」と考えると分かりやすいでござる。
モバイルバッテリーは預け荷物に入れられない
これは以前から変わっていません。
モバイルバッテリーは預け入れ荷物に入れられません。
必ず機内持ち込み手荷物として持って行きます。
たとえば空港で、
モバイルバッテリーをスーツケースに入れたままチェックインしてしまった
という場合、取り出すよう求められる可能性があります。
荷造りするときから、
モバイルバッテリー=手荷物
と決めておくのがおすすめでござる。
100Wh・160Whは何mAh?計算方法を解説
モバイルバッテリーには、
10,000mAh
20,000mAh
など「mAh」で容量が大きく表示されていることがあります。
しかし航空機のルールではWhが基準です。
計算方法は、
Wh = V(電圧)× Ah(アンペア時)
です。
mAhをAhへ変換するときは、
mAh ÷ 1,000 = Ah
となります。
10,000mAhは何Wh?
公称電圧3.7Vのリチウムイオン電池なら、
10,000mAh ÷ 1,000 = 10Ah
3.7V × 10Ah
= 37Wh
です。
160Whを大きく下回ります。
20,000mAhは何Wh?
同じく3.7Vで計算すると、
20,000mAh ÷ 1,000 = 20Ah
3.7V × 20Ah
= 74Wh
となります。
一般的な20,000mAhクラスなら、この計算例では160Wh以下です。
30,000mAhは飛行機に持ち込める?
3.7Vで計算すると、
30,000mAh ÷ 1,000 = 30Ah
3.7V × 30Ah
= 111Wh
となります。
日本の2026年9月現在の160Wh基準には収まります。
ただし、「30,000mAhなら必ず持ち込める」と判断しないでください。
製品によって電圧や仕様が異なるため、最終的にはモバイルバッテリー本体に表示されているWh表記を確認します。
さらに海外航空会社では100Wh以下など、より厳しい制限を採用している場合があります。
容量の目安を一覧で確認
公称電圧3.7Vとして単純計算すると、目安は次のようになります。
| バッテリー容量 | Whの目安 |
|---|---|
| 5,000mAh | 約18.5Wh |
| 10,000mAh | 約37Wh |
| 20,000mAh | 約74Wh |
| 30,000mAh | 約111Wh |
| 40,000mAh | 約148Wh |
| 50,000mAh | 約185Wh |
50,000mAhを3.7Vで計算すると約185Whとなり、160Whを超えます。
ただし、この表はあくまで3.7Vを使った計算例です。
航空会社の判断では、製品本体に記載されているWh値を確認するようにしてください。
ANAのモバイルバッテリールール
ANAも2026年4月24日搭乗分から取り扱いを変更しています。
ANA公式では、
- 160Wh以下
- 1人2個まで
- 預け入れ不可
- 端子をテープで保護、またはビニール袋などで絶縁
- 機内でモバイルバッテリーへの充電禁止
- モバイルバッテリーから電子機器への充電を控える
と案内しています。
特に見落としやすいのが、端子の短絡防止です。
端子部分が金属に触れてショートしないよう、
テープを貼る
個別の袋に入れる
保護ポーチへ収納する
などの対策をしておくと安心でござる。
JALのモバイルバッテリールール
JALも202
-
6年4月24日から、
- 160Wh以下
- 1人2個まで
- 預け入れ不可
- モバイルバッテリーへの充電禁止
- モバイルバッテリーから他機器への充電禁止
という新ルールを適用しています。
ANA・JALともに、基本的な内容は国土交通省の新基準に沿っています。
2027年から100Wh以下に変わる可能性もある
ここは2026年の記事として押さえておきたい最新情報です。
JALは公式案内の中で、
IATAの規定変更により、2027年1月以降は100Whに制限される可能性がある
と案内しています。
IATAの2026年旅客向けガイダンスでも、モバイルバッテリーについて最大2個・100Wh以下という方向の制限が示されています。航空会社はさらに厳しい条件を設定できるとしています。
そのため、
「去年は持ち込めたから今年も大丈夫」
とは考えない方がいいでござる。
特に2027年以降にこの記事を読む場合は、航空会社の最新ルールを必ず確認してください。
海外旅行では利用する航空会社のルールも確認する
日本国内では2026年9月現在、160Wh以下・2個までというルールですが、海外航空会社まで同じとは限りません。
IATAも、航空会社がより厳しい条件を設定する場合があると案内しています。
海外旅行では、
- 日本から乗る航空会社
- 乗り継ぎ便
- 帰国便
- コードシェア便
まで確認した方が安全です。
往路はANAでも、復路や乗り継ぎ便が海外航空会社なら条件が異なる場合があります。
機内へ持ち込むときはショート対策をする
モバイルバッテリーは手荷物へ入れればそれで終わり、ではありません。
端子が鍵・硬貨・ケーブルなどの金属部分と接触すると、ショートするおそれがあります。
ANAでは、
- 購入時の容器に入れる
- 端子をテープなどで絶縁する
- 個別のプラスチック袋へ入れる
- 保護ポーチへ収納する
などの短絡防止措置を案内しています。
拙者なら、モバイルバッテリーをそのままバッグへ放り込まず、小型ポーチへ個別に収納して持って行くでござる。
膨張・破損したモバイルバッテリーは持って行かない
長く使ったモバイルバッテリーでは、
- 本体が膨らんでいる
- ケースが変形している
- 落下して破損した
- 異常に熱くなる
- 焦げたような臭いがする
といった異常が出ることがあります。
このようなモバイルバッテリーを、
「まだ充電できるから」
という理由だけで旅行へ持って行くのは避けましょう。
飛行機利用に限らず、異常のあるリチウムイオン電池は使用を中止し、メーカーなどの案内に従って適切に処分することが重要です。
モバイルバッテリーを飛行機へ持ち込む前のチェックリスト
出発前は次の順番で確認すると分かりやすいでござる。
① 個数を見る
→ 2個以内か
② Whを見る
→ 1個160Wh以下か
③ 預け荷物から出す
→ 手荷物へ移す
④ 端子を保護する
→ ポーチ・袋・テープなどでショート防止
⑤ 製品に異常がないか見る
→ 膨張・破損・発熱がないか
⑥ 利用する航空会社のルールを確認する
→ 特に海外便・乗り継ぎ便
この6つを確認しておけば、空港で慌てにくくなります。
モバイルバッテリーの機内持ち込みに関するよくある質問
10,000mAhのモバイルバッテリーは持ち込めますか?
3.7Vで計算すると約37Whです。
日本の2026年9月現在の160Wh以下という条件には収まります。
ただし最終的には製品本体のWh表示と航空会社のルールを確認してください。
20,000mAhは飛行機に持ち込める?
3.7Vなら約74Whです。
この計算例では160Wh以下なので、日本の現行ルール上は容量条件に収まります。
個数はモバイルバッテリー合計で1人2個までです。
30,000mAhは持ち込める?
3.7Vなら約111Whとなります。
2026年9月現在の日本の160Wh基準には収まりますが、海外航空会社などでは100Wh以下という厳しい条件が設定される場合があります。
30,000mAhクラスは利用航空会社の確認を特におすすめします。
モバイルバッテリーはスーツケースに入れて預けられる?
できません。
モバイルバッテリーは預け入れ荷物に入れず、機内持ち込み手荷物として持って行きます。
機内でモバイルバッテリーからスマホを充電できる?
2026年4月24日以降の日本の新ルールでは、機内でモバイルバッテリーから他の電子機器へ充電しないこととされています。
スマートフォンは搭乗前に充電し、機内では座席USBなど利用可能な設備がある場合は航空会社の案内に従ってください。
モバイルバッテリーを機内のUSBで充電できる?
できません。
モバイルバッテリー自体を、機内のUSBポートやコンセントから充電することは禁止されています。
2個なら合計160Whまでですか?
国土交通省の2026年4月24日からの案内は、機内持ち込みのモバイルバッテリーは2個までで、160Wh以下に限るというものです。
つまり「2個合わせて160Wh」という表現ではなく、持ち込むモバイルバッテリーそれぞれの容量条件を確認します。
ただし、予備電池との組み合わせなどで航空会社独自の個数条件がある場合もあるため、利用会社の案内も確認してください。ANAも予備電池との組み合わせによって持ち込み可能個数が変わると案内しています。
まとめ|2026年はモバイルバッテリーの新ルールに注意
飛行機へモバイルバッテリーを持って行く場合、2026年4月24日からの新ルールを押さえておくことが重要です。
日本では2026年9月現在、
モバイルバッテリーは1人2個まで
1個160Wh以下
預け入れ荷物は不可
機内でモバイルバッテリーを充電しない
機内でスマホなどへの給電に使わない
というルールになっています。
10,000mAh・20,000mAhなどの一般的な製品でも、mAhだけを見て判断するのではなく、本体のWh表示を確認するのが確実です。
また、海外航空会社では日本より厳しいルールが採用される場合があり、2027年以降は100Wh制限へ変わる可能性も案内されています。
出張や旅行前には、
「航空会社名+モバイルバッテリー」
で最新ルールを確認してから空港へ向かうのがおすすめでござる。

































